本日は彼岸の中日、「暑さ寒さも彼岸まで」とは云いますが、随分と涼しく感じるようになりましたね。三重の実家へ墓参りに出かけましたが、彼岸花が満開状態でしたよ。
墓参りを済ませて恒例となった秋の花見物のため帰路あちこちに立ち寄ることにしました。遠くに聳えるのは鈴鹿の山々の一つ藤原岳です。石灰石の露天掘りを行っていることで有名ですね。眼前の休耕田は一面白の絨毯で覆われていました。これは秋蕎麦の花々です。
今日は曇天模様、ドンヨリとした空模様もあって白の絨毯が鮮やかには感じないのがちょいと残念なところです。
三重県いなべ市は秋蕎麦の産地として最近有名だそうです。
近付いて撮影を行うことにしました。蕎麦の花の独特の香りが漂っていましたよ。良く見ると蕎麦は小さな花の集合体と言った感じです。
畦道の土手には彼岸花が植え付けられ、今が満開状態でした。ここ数年、残暑が厳しく彼岸花の咲く時期が遅れ気味の年が多かったような気がしますが、今年は、例年よりも涼しいので彼岸花の咲く時期が早まっているようですね。土手は赤の絨毯、田圃は白の絨毯で対照的なのが面白いと感じました。
まだ多くの蕾もあって、暫くは花見を楽しめそうな感じでした。これで青空だと最高だったことでしょう。
そんなことを思いながら、この地を立ち去りました。ここで収穫される秋蕎麦は、主に名古屋方面に出荷されているとのことでした。
一面の蕎麦畑の向こうに石造の鳥居がありました。収穫の秋を祝う秋祭が、間もなく執り行われる時期となっているようです。
そこから車で約10分ほど移動しました。ここはいなべ市員弁町上笠田地区、毎年彼岸花撮影で訪ねているところですが、ここも満開状態でした。先程の田圃、蕎麦の白絨毯と異なり稲穂が頭を垂れる黄金色の絨毯が拡がっていました。
見てもお分かりのように線路の築堤や道路の土手沿いに彼岸花が集団で咲いている名所です。線路は、三岐鉄道北勢線です。ここで電車の来るのをひたすら待つことにしましたよ。
午後1時過ぎ、日中は1時間に往復1本しか通らないので、待てども電車は通過しそうにありません。時刻表も調べずに立ち寄りましたから、尚更です。そこであちこちに咲いている彼岸花を撮影して時間つぶしをおこなことにしました。
彼岸花、別名曼珠沙華とも云いますが、とても鮮やかな赤色の魅力的な花ですね。でも縁起的には、球根に毒もあって良くないようです。
あれこれ撮影していましたら背後から線路の音がしてきました。これは油断状態、振り返りながら撮影したのですが間に合いませんでした。しかもピンボケ気味になってしまいましたよ。
このツートンカラーの車両色は、三岐鉄道に移管される前の近鉄、更にその前身の三重交通時代のものだそうです。幼少の頃、阿下喜駅で乗車し桑名や名古屋へと出かける際に、確かこの車輛色だったような気がします。
前方の3両は、三重交通時代の車輛、最後尾の車両は近鉄時代に導入されたものだそうです。昨年の夏、久々に西桑名~阿下喜間を乗車してみました。
大慌てで撮影したので、あまり鮮やかではありませんが、仕方がありません。西桑名駅を目指すこの電車が辿り着く次の駅、楚原駅は交換駅となっているので、多分10分ほど待てば、阿下喜駅の電車が来ると思われるので、またまた待機することにしました。
電車が通り過ぎ再び静かな雰囲気に包まれています。待ち時間が随分と長く感じましたよ。でも、この地点に撮影に訪れてから早や5年以上経過しますので、待ち時間もそれほど気にならなくなってきています。やはり慣れが大事ですね。
遠くで警報機が鳴く音が風に伝わって聞こえてきました。そして阿下喜方面を目指す車両が見えてきました。
車輛は三岐鉄道色のオレンジと黄色のツートン色でした。ここで撮影に挑戦です。
段々と車両が近付いてきました。ここからはしつこく電車の動きを紹介させていただきます。
築堤と土手に満開の彼岸花を見ながら車両撮影を行いました。
電車に花は良くマッチしますね。そう言えば、周辺の田圃は既に稲刈りが行われているのですが、この田圃1枚だけは黄金色の絨毯に覆われていましたよ。
ガタンゴトンと唸り声をあげながら水郷の前を通過しようとしています。黄金色の田圃、土手は赤色、そして車両は黄色主体、とてもマッチしています。
うなり声の割に電車はゆっくりと進んできます。北勢線のレール幅(軌間)は、新幹線のほぼ半分の特殊狭軌(ナローゲージ)なので、速度がそれほど早いようではないようですね。
その分、ジックリと景色を楽しむことができました。
水郷の目の前を電車が通過していきました。ローカル線ともあってあまり乗車している方は少ないようです。
乗車して、この光景を楽しみのも面白いと思いますが。。
電車が立ち去り、周辺は再び静かな雰囲気となってきましたよ。
ここ数年、この地を訪れて撮影を楽しんでいるのですが、今年が一番、タイミングがドンピシャだったような感じです。
本日の主たる目的を済ませたので、暫く彼岸花を見物しながら撮影を行いました。
これだけ見事な彼岸花の集団を楽しむのは久々です。立ち去る際に、これから撮影を行おうと思っている方が、自動車でお越しになりました。あの方々も、これから1時間ほど辛抱して撮影されるのでしょう。周辺は有名な橋もあり、休日もあって撮影に訪れている方を結構拝見させていただきましたよ。また来年も訪れたい地点です。