木枯らしが強く吹き込む年の瀬を迎えていますが、blogの方は未だに初冬、色付きつつある紅葉の季節を彷徨っております。v(^^;。。初冬の京都まち歩き最終章<東福寺編です。
伏見のまち歩きを済ませてから竹田街道を北上し、帰路は名神京都東ICから蟹江へと向かうことにしました。まだ時間は、午後3時を過ぎたところなので、もう一ヵ所立ち寄って行くことにしました。九条通から五条通りに入ってICまで向かえば良いので、その途中にある神社か寺院に訪れることにします。地図的には、旧伏見街道の細い路に入りますが、伏見稲荷と東福寺が良いようでした。JR奈良線伏見稲荷駅近くまで車を進めたところ、稲荷参道は多くの方が訪れて、とても駐車場に入ることが出来ない状態なので、その北にある東福寺へ参観に出掛けることにしました。こちらも紅葉の名所なので駐車場へ辿り着くまで一苦労しましたが、東福寺北側の東大路通り沿いに何とか駐車場を確保することができました。横断歩道を渡って参道へと入りました。東大路通沿いには、多くの観光バスが停車していましたよ。
仁王門を通り過ぎ、登坂を歩いて行きます。参道沿いには東福寺塔頭の寺院がありました。
一見、何とも無いような緩やかな登り坂なのですが、距離が長い分だけシンドク感じました。あまり先を観ずに両脇塔頭の樹木の色付きを観察しながら歩いて行くことにしましたよ。
今シーズンは暖冬の影響もあり、紅葉が随分と遅れているようです。これはちょいと期待外れと云ったところでした。
両脇にある塔頭の境内や門前では、甘味処や土産物など、いろんな出店が並んでいました。
塔頭内は、紅葉見物の方々で結構賑わっていました。水郷も気になっていましたが、参観時間のこともあるので、立ち寄らずに先へと進みことにしました。
東福寺名物、臥竜橋から通天橋を望みます。例年だとこの谷間に見事に色付いた紅葉を見ることができるのですが、先述したように、まだまだ緑の葉が多数を占めている状態でした。
向こう側の通天橋も多くの見物客で賑わっているようです。ちょいと前、TV番組で拝見しましたが、今でこそ紅葉の名所と云われるこの一帯ですが、元々は桜の名所だったようですね。僧侶の修行のために紅葉に植え替えられたとのことです。何故、僧侶の修行にとり桜は悪くて紅葉が良いのか、その理由は、既に忘れてしまいましたが。(^^;。。
臥竜橋から青々とした紅葉の並木の下を登っていきました。緑に覆われた参道を歩くのも悪くは無いですがね。
冒頭で紹介した写真です。少し風当たりの強い部分が、ようやく色付き始めたと言った感じでした。
長い参道を登ってようやく東福寺境内に入ることができました。やはり紅葉の名所とあって多くの方が紅葉狩りにお越しになっているようです。参道正面に本堂(仏殿)が見えてきました。
本堂の横を通り過ぎて通天橋の受付に向かったのですが、午後4時で受付が終了とのことで、通天橋に入ることができませんでした。もう少し早く到着したら見えたのですがね。。ちょうと残念なところです。本堂左先に見える建物は大方丈です。
大方丈内には、建物四隅に昭和14年(1939年)作庭家重森三玲により作庭された有名な庭園があり、この庫裡で受付を行い入館できることでしたが、こちらの方も午後4時で受付が終了していましたよ。特に切り石と苔の絶妙な配置で有名な北庭「小市松の庭園」は見たかったのですが、仕方がありません。( 一一)v。。
写真は東福寺本堂(仏殿)です。ここで東福寺の歴史について少し紹介したいと思います。同寺の資料によれば、東福寺は、摂政九条道家が、奈良における最大の寺院東大寺及び中心的な寺院興福寺になぞらえようとの念願で、「東」と「福」の字を取り、京都最大の伽藍を造営したのが慧日山東福寺で、嘉禎2年(1236年)より建長7年まで約19年を費やして完成したとのことです。
写真は国宝の三門です。建立以来4度ほどの火災に遭いましたが、その都度再建されたとのことです。現在の建物群は、明治14年に焼失したものを、順次再建したものだそうです。三門横には、僧侶の便所として使用された東司の建物も残されていました。こちらはうっかりして撮影するのを忘れてしまいました。
境内一帯を散策後、南側の六波羅門を通過して南門へと歩いていくことにしました。
南門から旧伏見街道の古道に出て、JR・京阪東福寺駅方面へとまち歩きを行っていきました。周辺は門前町で賑わっていると思っていましたが、案外落ち着いた雰囲気の街並みが続いていましたよ。それでもポツリポツリと面白そうなお店がありました。
東福寺駅が近づくに従い、街道沿いに昔ながらのお店が並んで、観光客の方々も見かけるようになってきましたよ。お隣にある伏見稲荷駅周辺と比べると随分と賑わい方が異なっている感じでした。やっぱり商売繁盛で1年間季節を問わず賑わう稲荷信仰と比べると、紅葉の名所として季節限定で賑わう門前の性格が異なっているのも影響しているのでしょうか。それにしても、この日は随分と長くまち歩きを行いました。この語、東福寺駅から駐車場へと戻り、名神京都東ICに入り、新名神・東名阪道経由で午後8時前に蟹江へと戻ってきました。途中、土山SAから四日市ICまで渋滞に巻き込まれましたが、何とか無事帰ることが出来ましたよ。
京都まち歩きのお土産の紹介です。右から伏見まち歩きの際に月桂冠「伏見夢百衆」で購入した酒カステラです。中央の一合瓶は、月桂冠大倉記念館へ入場する際に受付でいただいたものです。運転で来館される方も多く試飲ができない場合も有るので、このような記念品をいただけるようです。我が家に帰って早速いただきました。写真の左は、伏見から東福寺に行く途中で立ち寄った招徳酒造さんで購入したものです。雪ウサギがデザインされ、とても可愛いので購入してきました。秋は月見ウサギが描かれるなど、季節によってデザインが異なるようです。勿論、中身もいただきましたが、あっさりとしたお味「伏見の女酒」らしく美味しかったです。(*^^)v。。一日初冬の京都まち歩きを楽しみました。京都は何度訪れても名所巡りに切りがありませんね。また年が明けたら真冬の京都まち歩きを楽しみたくなってきました。これで今年最後のblog記事となるかもしれませんが、何とか、初冬の京都まち歩き編を更新、完結することができましたよ。(^^;。。これで一安心です。
こちらは水郷楽人の塵芥録HP版です。ようやく初冬のまち歩き編が完結、早速、歴史散歩古都京都編にblog版とリンクさせました。今年1年、よく京都へは出かけましたが、その歴史の奥深さを毎度実感させられています。blog版同様お付き合いくださいね。今年もMYblogに立ち寄っていただき、また多くの方からnice!&コメントをいただきまして有難うございました。皆様におかれましては、佳いお年をお迎えくださいね。新年からもよろしくお付き合いいただきますようお願い申し上げます。