今年も待望の近鉄ハイキング「酒蔵みてある記蟹江町編」が始まりました。須成地区龍照院境内では、名古屋新撰組同好会の皆様による地元出身新選組隊士佐野七五三之助に因む演舞が執り行われていましたよ。
本日は朝から激しい雨に見舞われました。これはちょいと雲行きの妖しい状態で、特に午前8時過ぎはもう駄目かといった感じの雨状態でしたよ。しかし、午前9時過ぎから急に天候が回復、3年続きで我が家から須成地区へとショートカットで出かけることにしました。一昨年は降雪、昨年は雨、そして今年も雨と3年続きで天候不良状態、ハイキングスタート地点の近鉄富吉駅には出かけられませんでした。
僅か徒歩で5分もせずに須成地区に到着しました。須成神社・龍照院境内にはボチボチとハイキング参加の方が到着されていました。
まずは神社に参拝、その後龍照院本堂に参観しました。境内ではイベントの準備などが行われるとともに、到着されたハイキング参加の方への持て成しなど大忙し状態でした。
午前11時過ぎ、少し遅れてイベントが始まりました。このイベントには、例年通り、かにえガイドボランティア、名古屋新撰組同好会、岐阜県関市戸山流居合道「美濃羽道場」の皆さんが参加されています。
ガイドボランティア山田代表からイベントの挨拶があり、まずは名古屋新撰組同好会の方々による演舞が始まりました。
須成神社神官の嫡男寺西蔵之丞が尊皇攘夷の志を持って江戸へと出奔、名を佐野七五三之助と改め、伊東甲子太郎と出会い新選組に入隊するというストーリーから始まります。
池田屋事件などで活躍し実績を認められた新選組は幕府から直参の待遇を受けるのですが、尊王の志をもつ佐野らは反発、やがて隊で孤立していくという内容でした。
先に独立した伊東らとの合流を目指しましたが、伊東と近藤・土方らとの密約により断念せざるを得なかった佐野の無念の一場面です。
そして会津藩邸で自決、その瞬間の部分のシーンでした。迫力満点で面白かったですよ。彼が抱いた志は、甥っ子である加藤高明(第24代内閣総理大臣)に引き継がれるという内容でした。
周囲からは大きな拍手が沸き上がり、名古屋新撰組同好会皆さんによる演舞は無事終了しました。
次は美濃羽道場の皆さんによる居合斬りの披露です。最初は初心者向きの立ち会う場面です。
槍と刀の対峙は緊張する場面もあって面白かったです。
その後、青竹をスパッと斬る実演が始まりました。青竹が一瞬に真っ二つ、気合もあって迫力満点でしたよ。
道場若手ホープの方の居合斬りも行われました。
見学の皆さんも注目されながら見物されて、演技が終わると大きな拍手が沸き上がりました。
まだまだ境内でのイベントは続くのですが、用事もあるので先を急ぐことにしました。神社から山田酒造へと続く古道「信長街道」をハイキング皆さんと一緒に歩いて行くことにしました。街道周辺は、のんびりした雰囲気で歩いていても気持ちが良いですね。だた、気温が上昇して随分と暑く感じました。上着を着てこなくて良かった感じでした。
約10分ほどで山田酒造に到着しました。もう既に写真のように皆さん座りながらお弁当や蔵出しされたお酒を楽しまれているようでした。
山田酒造の酒蔵に到着、やっぱり朝の雨が影響したのか例年よりも訪れている方が少ないような感じでした。それでも利き酒を楽しまれる方の行列ができていましたよ。
並んでいる間に酒蔵内を見物していくことにしました。外は暖かいですが、やはり蔵内はヒンヤリとしていました。蟹江町は、明治にかけて蟹江川沿いでは、酒造りが盛んでした。明治の初期頃には十数件もの造り酒屋があり、多くの酒蔵がありましたが、現在では須成の山田酒造さんと城(旧蟹江本町)の甘強酒造さんの2軒だけとなりました。山田酒造さんは、明治初年(1868)山田与四郎氏により創業されて現在に至っています。清酒「酔泉」・「最愛」が有名です。
まずはお酒「生しぼり」を購入し配送の手続きを行いました。その後、利き酒を行うことにします。今回は海老煎を調達してきました。これを相手に蔵出しのお酒をいただきました。v(^^;。。やっぱり蔵出しの生酒は最高に美味しいですね。何杯もお代わりしてしまいましたよ。(*^^)v。。
暫くすると須成神社を出発、信長街道をパレードしてきた新選組一行が山田酒造に到着しました。
酒蔵に向かって一行が進んできました。
見物している多くの方が撮影を行って見えました。
法螺貝の響きもあって面白かったです。
蔵内に入って「あゝ新撰組」の大合唱です。
あゝ新撰組
作詞:横井弘 作曲:中野忠晴
1 加茂の河原に 千鳥が騒ぐ
またも血の雨 涙雨
武士という名に 生命をかけて
新撰組は きょうも行く
2 恋も情けも 矢弾に捨てて
軍重ねる 鳥羽伏見
ともに白刃を 淋しくかざし
新撰組は 月に泣く
3 菊のかおりに 葵が枯れる
枯れて散る散る 風の中
変わる時勢に 背中を向けて
新撰組よ どこへ行く
以上3番まで蔵内で合唱し、その後勝鬨を挙げて盛り上がりました。何か胸がジーンとした一瞬でしたよ。
その後、新撰組パレード一行は再び須成神社・龍照院へと引き返していきました。
毎年、近鉄ハイキング「酒蔵みてある記蟹江町編」を盛り上げるイベントを自主企画されてみえます。かにえガイドボランティア、名古屋新撰組同好会、美濃羽道場、そして有志参加の皆様、本当にお疲れ様でした。
皆さんを見送った後、水郷も山田酒造を立ち去ることにしましたが、まだまだ写真のように盛り上がっている雰囲気でした。年に一度の楽しみ、ジックリと味わいたいところですね。こうして今年のハイキングも賑やかに終了しました。来年も楽しみにしたいところです。