午後4時過ぎの津島神社南楼門前です。午後2時過ぎにお邪魔した時よりも賑やかになっていました。尾張津島秋まつり見物の後編です。
前編で紹介したように天王通りと津島上街道の交差点部分で山車が「車切り」を行うところを見かけました。
米之座車がちょうど交差点に登場、祭囃子を奏でながら車切りの披露を行っています。
暫くこの模様を見物することにしました。
これだけの重量のある山車が傾きながら回転しています。見物皆さんにも見応え十分の光景だと思います。
今日は曇天気味でしたが、この時間に薄日が差し込んで背景も夕日を浴びて山車全体が柔らかく感じました。
そして、カラクリの操作もあって面白いです。
米之座車の車切り実演が終了、次の山車と交代のようで入れ替え作業に入ります。
水郷も交差点から津島上街道に入り、山車の入れ替えが行われる分を撮影することにしました。
その地点から津島観光交流センター前界隈を撮影します。ここには七切りの山車が街道沿いに勢揃いしていました。
既に交差点での車切り実演を終えた山車が並んでいます。こちらは観光交流センターから津島上街道をヨシヅヤ北テラス方面に向かって撮影しました。祭も盛り上がって街道沿いに多くの見物客が訪れてごった返し状態です。
反対側から交差点に向かって撮影です。山車の横にある建物は津島市観光交流センター、元津島信用金庫本店で、現在国登録有形文化財となっている近代的な建物、この中に入ってみることにします。
津島の歴史文化に関する資料が館内で展示されています。夏の天王祭や秋祭に関する資料が中心に展示されていました。
カラクリ人形に関する展示も行われていて、これは特に面白く感じました。前編で紹介した津島上街道を散策する際にも立ち寄って「秋まつり」に関するパンフレットをいただきました。祭見物やまち歩きには欠かせない資料をいただくには有難い施設です。
交流センター施設見物を終えて玄関に出たところで、先程米之座車と入れ替わり車切りを披露していた北町車が元の位置に戻るため通り過ぎていきました。玄関先に待機しているのは高屋敷車です。
何だか高屋敷のカラクリ人形さんが北町のカラクリ人形さんに「お疲れ様!」と労っているような雰囲気がしましたよ。
観光交流センター近くにあるお寺山門前でも違う山車が車切りを披露していましたよ。
再び観光交流センター前に戻ります。次々と見物のお客さんが山車の見物・撮影に出かけて、街道沿いの本町筋は賑わって来ています。
各山車で奏でている囃子も賑やかです。よく聴いていると山車ごとに囃子のリズムが少しずつですが異なっているような感じがしました。
街道沿いに勢揃いている山車の先頭まで歩きました。昔ながらの家並みが続く狭い沿道なのでなかなか前に進むことができませんでしたが、何とか辿り着くことが出来ましたよ。年に1度の賑わいと云った感じでしょうか。
前編と同じく山車に飾り付けられているカラクリ人形を撮影してみました。先程とはまた異なったイメージです。天を見る先頭の人形が魅力的に感じました。
こちらは何だか「俺、目立っている!」という感じでしょうかね。
湯取車の人形は、釜からひたすら湯立てできるようにじっと待機している感じです。
愛知の山車は、猩々の山車幕に飾り付けられ、上部にカラクリ人形が据えつけられるのが特徴です。いろんな個性的なカラクリがあって見ていても面白いですよ。
さて、上街道本町筋の山車を十分に見物、この後、午後6時くらいから山車に提灯が飾り付けられるとのことでしたが、時間の都合により立ち去ることにします。
本町筋から再び津島神社南楼門前に戻ってきました。山車が3両楼門前に並んでいます。
中之町車文字書きカラクリ君、今度は「祭」という文字を墨書きしたようです。
南楼門前も賑やかになってきました。
楼門前をウロウロしていると馬場町車がちょうど車切りを始めました。
車切りを担当する担ぎ手は、若い方が多くいるような感じです。
囃子方も小学生から高校生くらいの方が担当しているようです。秋まつり本番、若い方に伝統文化を継承するには良い機会ですね。
後ろの方で年配の方が、あれこれと若衆に車切りの指導をされていました。ちょいと厳しく感じましたが、良い光景ですね。
まさに伝統文化を継承している良い風景だと思いましたよ。約300年の歴史文化を誇るだけのことはあります。いつまでも伝承していただきたいと思う貴重な一場面でした。
その後津島神社に参拝、今年は5月の献茶祭、津島天王朝祭に続き、3度目の参拝となりました。翌日は神社東楼門前で津島市内の山車や石取車が勢揃いし、一層に賑やかになるとのことでしたが、生憎台風18号の影響の悪天候により、全て予定されていた関連行事が中止となったようです。今年は「秋まつり300周年」を記念する行事だったようですが、残念ですね。当日の雨を見越して、一日早く祭見物に出かけて良かったと思いました。
午後4時半過ぎに祭見物を終えて、名鉄津島駅まで歩き、そこから名鉄尾西線、関西本線を経由して蟹江駅まで帰ってきました。この日は鈴鹿でF1GP第1日が開催されていた関係で、弥冨駅に辿り着いた名古屋行普通電車2両編成は大混雑でした。水郷は何とか乗り込むことが出来ましたが、次の永和、蟹江駅では乗車できないお客さんがあったようです。この写真の風景は、本日午前のものですが、JR東海さん、こんな大きなイベントが沿線で開催されている日時に2両のワンマン編成をすることはないでしょうが。。大混雑必死な時刻に、こんな配車する姿勢には呆れる限り、折角の祭気分が吹っ飛んでしまいましたよ。
水郷楽人の塵芥録HP版(クリックするとHPにジャンプします)
こちらは水郷楽人の塵芥録HP版です。デザインなど一部修正しました。順次更新中です。よろしければご覧くださいね。。