爽やかな青空を背景に秋冬野菜栽培スタートの記念撮影です。いよいよ秋の種蒔きシーズンが到来しました。
午後3時過ぎのMY畑「アグリ水郷」です。8月下旬から9月にかけて毎日雨が降り続き、遂には台風が上陸、菜園に悪影響が無いとかあたふたする日が続きました。本日は午前8時過ぎから菜園に出掛け作業を行いました。
午前の部は、作業を重点的に進めるためにカメラは持参しませんでした。午後3時過ぎに再び菜園に出かける際にはデジカメを持参、写真は菜園の入口、南区画周辺です。通路沿いにニラや紫蘇がビッシリと生えていましたが、通る際に邪魔になるので鎌で刈り取り、スッキリした状態になっています。
午前は、オレンジ白菜「オレンジクイン」の畝作り作業を完了させました。予想外に土が重く作業が捗りませんでしたよ。
スイカ栽培撤去の際に生まれた雑草や先程の除草したニラ&紫蘇屑もハクサイ畝溝に放り込んで、タップリと鶏糞&化成肥料を施し、その後覆土を行って畝作りを完了させました。畝が締まる次回以降に苗を植え付けようと思っています。
写真は中央区画、奥が京野菜「聖護院カブラ」、手前の細い2畝は日本法蓮草栽培畝です。既に石灰やも元肥は前回までに施して畝作りは完了していたのですが、台風による大雨などで畝の表土が流されたり、畝が水分で締まって、空気相が無くて窒息状態のような感じだったので、再度鍬を使って畝を耕しました。これで午前の部はタイムアップ、なかなか作業を進めることができませんでした。そこで本日は、午後も作業を行うことにしました。午後3時過ぎ、少し涼しくなった時間を見計らって菜園に出かけることにしました。
今日の主目的は、秋冬野菜の種蒔きを行うこと、大蕪に育てるには、この時期に種蒔きを行わないといけない京野菜「聖護院カブラ」の種蒔きから始めることにしました。ペットボトル底を畝にあて、点蒔きを行うことにします。種袋の説明書によれば一ヵ所あたり5粒ほど種を蒔くようにと説明されていますが、いつも蟻君に種や発芽直後の新芽を横取りされるので、10粒ほど種を蒔きました。
初期の害虫対策として点蒔き周辺部分にオルトラン粒剤を混ぜ込んで、最後に鍬で畝を鎮圧して種蒔き作業を完了させることが出来ました。明日の天候次第で畝に灌水を行おうと思っています。聖護院カブラは、江戸時代の享保年間に京都に近江国(滋賀県)から持ち込まれた近江蕪が原種とされています。特に聖護院地区で栽培されたことから名付けられた京野菜の一つです。秋から冬にかけて千枚漬けや煮込み料理に重宝される大蕪で、千枚漬けは、江戸後期の天保年間に蕪を薄切りにして漬物にしたのが始まりだそうです。
次は日本法蓮草の種蒔きを行いました。昨年は治郎丸でしたが、今シーズンは日本法蓮草を栽培することにします。細い畝ですが、やや高畝にして2条筋蒔きを行いました。法蓮草の種蒔きは、例年、秋の彼岸前後ですが、この畝は南側に民家があり、10月に入ると極端に日当たり悪くなる区画ですので、やや早めに種蒔きを行うことにしましたよ。取り敢えず、細い1畝に種蒔きを行いました。もう1畝は、今月下旬に種蒔きを行い、時差栽培を行っていこうと思っています。
東区画に移動しました。ここは京野菜「壬生菜」栽培畝です。壬生菜は移植できるので、取り敢えず畝半分に種蒔きの蒔き溝を作り上げて種蒔きを行いました。
種蒔き後、蒔き溝を鎮圧して作業完了です。発芽して本葉が3枚から5枚程度展開したところでこの畝全面に苗を植え付けて栽培する予定です。多分、来月上旬くらいになりそうです。壬生菜は、その名のとおり京都市右京区壬生地方で古くから栽培されてきた漬け菜です。壬生と言えば新選組が最初の屯所を置いた地区でも有名ですね。壬生菜は、同じ仲間である水菜から変異したとのことで、水菜がギザギザした葉形なのに対して壬生菜は写真のようにヘラ状の丸葉が特徴です。水菜よりも辛味が少しあって味も濃い感じで、水菜同様浅漬けなどでいただくと美味しいです。生のままサラダや油揚げと一緒に煮びたしにしても良いですよ。別名京菜のとおり、京都周辺や東海地方で栽培されているお野菜なので関東に方にはあまり馴染の無い野菜かも知れませんね。一霜降りてから収穫すると一段と美味しくなってきます。
本日種蒔き作業の〆は、南区画に辛味大根を点蒔きで2条で種蒔きを行いました。年越し蕎麦やお鍋料理の「おろし」などに重宝、これは毎年栽培していますが、それほど大量に必要な訳でもないので、写真のような細い畝で栽培することにします。
これで本日予定していた畝作りや種蒔き作業は完了しました。時間は既に午後5時を経過して夕日が差している状態です。ここからまだ暫く時間の余裕があるので管理作業を行うことにしました。写真は秋トウモロコシ、台風の暴風雨にも絶えて元気に生育中、ここで追肥を根元へと追肥を行うことにしました。鶏糞を畝周辺にばら撒いて、鍬で軽く耕し、熊手と移植ゴテを使って作業を進めて行きました。
これで作業完了、やはり長雨で畝が締まっていました。追肥を施しと同時に空気分を土に補給させることが出来ましたよ。次回には1カ所2本ある株を1本に間引きする予定です。
こちらは西区画で栽培中の秋トウモロコシ2番蒔きです。写真のように葉が薄黄色になって生育不良、原因はどうなのかと畝の状態を調べてみましたら、こちらも長雨で畝がコンクリート状態のように締まって、根の生育に悪影響の状態でした。そこで中耕がてら鍬を使って軽く畝起こしを行い、その後熊手と移植ゴテを使って畝周辺の土を細かく耕してみました。今後生育の状態を観察しながら追肥を行いたいところです。
東区画、あいちの伝統野菜「越津ネギ」栽培畝です。苗植え付け後、長雨が続いて高温多湿状態によって根腐りになっていないかと心配していましたが、写真のように元気に生育中で一安心です。でもよく見ると、1本の苗がフラストレーションの影響もあって、細く3本に分けつしていましたよ。これでは、晩秋から初冬にかけてプリプリの太ネギを楽しむことができないので、畝表面に軽く鶏糞をばら撒き追肥としました。こんな状態では、白根を伸ばすための土寄せはできないので、生育状況を見ながら下旬以降に行うことにしました。
午後6時前のMY畑{アグリ水郷」周辺です。今日は、午前・午後を通して菜園作業に没頭しました。今週は台風18号が上陸して職場でも右往左往、菜園の状況がなかなか把握できない状態で随分と心配しました。
表面上は、そう大した被害は無かったのですが、土が硬く締まり過ぎて畝中の水分相、土相は充分なのですが、空気相が欠乏気味の窒息状態が影響したのでしょうか、生育が芳しくないようなものがあり、その対策に没頭、一から始め直しという作業も行い予想以上に大変な1日でした。午後6時前となると薄暗くなってきますね。秋の彼岸が目前、日出で、日入りも秋らしくなってきました。
本日の収穫物は何もありませんでした。あれほどあったキュウリも1番蒔きは終わり、これから2番蒔きの実が着きだし、ちょうど端境期となったようです。暫くは寂しい状態になるかもしれません。写真は我が家の軒先で養生中のオレンジ白菜「オレンジクイン」です。種蒔き後順調に発芽してきました。本葉が3枚から5枚程度展開程度したところで畝に着地させる予定です。
京野菜やあいちの伝統野菜を始め、菜園ではいろんな伝統野菜を栽培しています。写真は江戸時代、城下町名古屋の台所の役割を果たした下小田井青物市場の様子を描いたものです。水郷楽人の塵芥録HP版(クリックするとHPにジャンプします) よろしければご覧くださいね。。