歩き疲れ気味ですが、ようやく丘の上に洋館「風見鶏の館」が見えてきました。関西旅行第2日目は神戸まで出かけてきました。大阪とはまた違った雰囲気の街並みが広がっていましたよ。
- 歴史散歩
第2日目は午前6時に起床、朝食を済ませて神戸まで出かけることにしました。午前9時に宿泊したホテルを出発し、新大阪まで御堂筋線を利用しました。新大阪駅からはJR京都・神戸線を利用することにしました。快速に乗車して約20分ほどで三宮駅に到着しました。神戸は自動車を利用して2度、梅田から阪急電車で1度の計3度程訪れたことがあります。JRは初めてでしたが、結構早く到着した感じを受けました。震災後は初めての神戸訪問です。三ノ宮駅の構内で神戸の観光マップを調達です。まち歩きには観光マップが欠かせませんね。
駅前の横断歩道を渡り、北野坂通に入り異人館で有名な北野地区を目指すことにしました。平坦だった道がみるみる坂道へと変わっていきました。神戸は港と坂の街という印象がありますが、まさに勾配がキツイと言った感じです。
坂の途中に大リーグーで活躍するダルビッシュ有選手の記念館がありましたよ。ダルビッシュ選手は大阪府の出身ですが、父と一緒に神戸のスポーツクラブに通い、異国情緒の街並みが気に入ったことから、この地に建設されたとのことです。ダルビッシュ選手が小学生時代に使ったグローブや高校生時代にノーヒットノーランを記録した時のボールが展示されているようです。
暫く北野坂通りを歩きましたが、やがて昼食予約の時間に近付いたので、北野坂通の一本西のハンター坂通に入り昼食場所へと移動しました。神戸と言えばやはり「神戸牛」ですね。肉料理で有名な「神戸ビフテキ亭」に入りました。(*^^)v。。
ランチタイムはバイキング方式のようです。バイキング方式は、取り敢えずサラダやオニオンスープ、パンなど好みの量が選べるのが有難いですね。
間も無く神戸牛が登場、カウンター内で焼いたものを店員さんが運ぶというスタイルでした。まだ真昼間ですが、ビールもオーダーしましたよ。やはりこれが無いと寂しいものですからね。v(^^;)。
お肉は100gで、水郷にはちょうど良いサイズ、ビールと一緒に美味しくいただきましたよ。お肉に摺下ろした山葵を少し付けて食べると風味があって美味しいです。ヽ(^。^)ノ。。
約1時間ほどビフテキ亭でバイキングを楽しみましたが、時間とともに予約待ちのお客さんがお越しになっていましたよ。有名なお店なんですね。ここからは自由行動なので水郷は北野地区のまち歩きを楽しむことにしました。満腹状態で歩くのはちょいとシンドイところですが。( 一一)v。。とりあえずハンター坂通を登り、途中から異人館通を散策することにしました。写真のように通りは綺麗に整備されていました。
まだお昼時間真っ最中ということもあり、写真のように人があまり見かけず、落ち付いた雰囲気でした。通りの様子を撮影してみましたが、片側がかなり高い状態でありことが分かると思います。丘の上に異人館が拡がっている感じです。
続々と異人館が見えてきました。玄関前の石垣に銅板の表札が刻まれていましたが英語力が全く無い水郷には良く解りませんでした。(^^;。。
こちらはパンフレットによれば旧グラシアニ邸、現在はレストランになっているようです。旗の様子からフレンチでしょうか。明治41年にフランス貿易商のグラシアニの自邸として建設したコロニアルスタイルの建物だそうです。残念ながら火災で全焼し、再建されたものだとのことでした。
続々と異人館が見えてきました。この一帯は「北野町山本通」として国から重要伝統的建造物群保存地区に選定されているとのことでした。
やがて見えてきたのはシュウエケ邸、明治29年建築家シュウエケ自邸として建設されたゴシックを基調とするコロニアルスタイルの建物だそうです。かつては庭園と1階が一般公開されていたようですが、現在は写真のように門が閉ざされて非公開とのことでした。
異人館通から1本上の北野通を東に向かい、北野坂通の延長にあるトーマス坂通に入って見えて来たのが冒頭で紹介させていただいた風見鶏の館です。この時間になるとお昼を済ませた観光客で周辺が賑わっていました。建物前の広場ではパントマイムのパフォーマンスなど、いろんなイベントが開催されているようでした。
今回の旅行は敢えてデジイチを持参せずに、専らスマホで撮影を行っていました。ちょいと風見鶏が見辛いのが残念なところです。それでも何とか撮影できていたようです。
先程とは反対側から撮影してみることにしました。この建物はドイツ人の貿易商トーマスの自邸だったもので、尖塔上の風見鶏と赤煉瓦の外壁が特徴だそうです。室内は重厚なドイツ伝統様式ですが、アールヌーヴォーの影響がうかがえるものだそうです。玄関前は見物のための行列状態、以前に訪れた際、室内見学も行ったことがあるのでパスすることにしました。
そのお隣にあるのは萌黄の館、パンフレットやガイドボランティアの解説によればアメリカ総領事シャープの邸宅として建設されたものだそうです。異なる形のベイ・ウィンドーやアラベスク風の階段、重厚なマントルピースなどが見所とのことでした。元々は「白い異人館」として公開されていましたが、平成元年に建築当時の萌黄色に戻されたとのことです。ここも前回に見学したことがあるので外観を眺めるだけに留めて置きました。
広場横の北野観光案内所に入り周辺の細かなパンフレットを調達し、再びまち歩きを行うことにします。暫くすると見えて来たのは北野天満神社、学問の神様で有名な菅原道真を祀る神社です。平安時代末期、平清盛が京都から神戸の福原の地に都を遷す際に京都北野天満宮より勧請して祀られたと伝承される神社です。以降、この地周辺は「北野町」と呼ばれるようになったとのことでした。トーマス坂の1本東の天神坂を歩くことにしました。ここからは下り坂になります。
こちらの通りにも異人館が並んでいました。現在は喫茶店になっているようですが、かつてはロシアの貿易商バスティンの邸宅として建てられたものだそうです。無農薬の野菜を使った料理や自家製のハーブを使ったハーブティーが好評だそうです。
坂は上るよりも下りの方がキツイですね。もうかなり歩いているので、ちょいと疲れながらのまち歩き状態となっています。再び北野坂通を歩くことにしました。
この一帯も異人館が続いていました。手前の建物は英国館、その名前の通りイギリス人技師の設計による建物、庭園はイングリッシュガーデンとなっているようです。その奥の二軒が左右対称に並ぶ風変わりな建物は仏蘭西館、別名「洋館長屋」とも言われています。元は外国人向けのアパートだったようですね。ちょうどクリスマスを目前としているのかサンタクロースが飾られていましたよ。
少しなだらかな坂道を上りながら振り返って建物を撮影してみました。そこから不動坂を下りて、本日まち歩き最初の異人館通まで戻ってきました。結構歩きましたよ。( ;∀;)。。
そこから更に袋小路みたいな細い路を歩き辿りついたのが神戸ムスリムモスク、昭和10年神戸在住のトルコ人、インド人貿易商らの出資で建てられた日本最初のモスクです。少し歩くと北野最西端のトアロードにでました。写真右は神戸北野ホテルです。約20年程前に奈良ホテルに宿泊したことがありますが、このような由緒ある建物で一泊したいものですね。
北野ホテルの反対側にも由緒ありそうな建物がありました。現存する異人館では最古のものらしいですよ。現在は「東天閣」という中国菜館として使用されているようですね。中華料理と言えば元町南京街が有名だと思いますが、このお店も結構有名だそうです。
兎に角、よく歩きました。休憩がてら生田神社に立ち寄ることにしましたよ。神社境内は親子連れの七五三詣りで賑わっていましたよ。和服姿の方も多く、先程の異人館界隈とはまた違った雰囲気でした。
生田神社で小休止、少し元気が戻って来たのを良いことに、調子をこいて元町の中華街を目指してまち歩きを続行することにしましたよ。これがその後の筋肉痛で悩まされる原因となってしまいました。v(^^;。。神戸まち歩きは後編へと続きます。引き続きお付き合いいただきますようお願いいたします。