秋祭シーズン真っ最中、先日は津島市に出かけ秋祭を見物、祭会場には煌びやかに飾り付けられた山車が勢揃いしていました。
- 歴史散歩
秋祭見物には、今回も鉄道を利用することにしました。JR蟹江駅からは関西本線で弥冨駅まで電車に乗り、そこからは名鉄尾西線を利用し津島駅で降車しました。写真は名鉄津島駅、高架駅で立派な駅舎です。
津島駅から津島神社へと続く参道、天王通りを徒歩で進みます。マンションなどが立ち並んでいますが、あちこちに昔ながらの家並みも残されています。祭当日に通りには人影が見えずにひっそりとしていました。ちょいと拍子抜けした感じです。
天王通りから小路を見ると山車がありましたよ。まだ正午過ぎで、これから街に繰り出す感じです。暫く歩くと子供たちの獅子行列が通り過ぎていきました。
旧市街の中心地の津島市観光交流センターに入館し、そこで秋祭に関する資料をいただいてきました。まだ山車の勢揃いには時間があるので、暫くまち歩きを行うことにします。ここ数年、津島下街道を散策を行っていますが、津島上街道は、まだ少しの距離しか歩いたことが無いので散策してみることにします。幸い、上街道にあるショッピングセンターで山車の勢揃いが行われるとのことでしたので、これは一挙両得と云った感じです。写真は麹屋さん、5月の藤祭、7月の天王祭の際にも立ち寄りました。
津島上街道の町並みです。この街道は東海道熱田宿から中山道垂井宿結ぶ脇街道美濃路清洲宿から分岐し、甚目寺、勝幡を経由して津島に至る古道で、この周辺は、津島神社への参拝客で賑わった時代の雰囲気を強く残した町並みとなっています。
都市化が進んだ津島下街道よりも昔ながらの家並みが多く残っているような感じでした。
第1回目の山車揃いが執り行われる会場までたどり着いたところで昼食を摂ることにし、写真左の大衆食堂「なかむら」さんに入りました。今回の祭見物もやはりオーダーしたのは昔ながらの中華蕎麦、何とも懐かしいお味で美味しかったです。少しすると食堂内に山車方の皆さんも食事に立ち寄られたので、その方に勢揃いの時間や内容などを詳しく教えていただきました。やはり現場の方に聞くのが一番ですね。
写真はヨシヅヤ北テラス店、この駐車場内で山車が披露されるとのこと、店内にある書店で立ち読みを行い、時間を稼いだところで、外から祭囃子が聞こえてきたので会場へと出向くと次々に山車が会場内に入ってきましたよ。
祭囃子が段々賑やかに聞こえてきます。合計６輌の山車が出揃うとのことです。店内でショッピングを楽しんでいた方々も見物に店外に出て周辺も賑やかになってきました。
ここで各山車に飾り付けられているカラクリ人形を観光k交流センターでいただいた資料をもとに紹介してみましょう。北町車は「唐子（からこ）遊び」です。
布屋町車は「蛭子（えびす）・大黒の舞」
麹屋町車は「湯取神子（ゆとりみこ）」
高屋敷車は「猩々の面をかぶり鉦を打ち鳴らす」と解説されています。
池町車は「唐子遊び」です。先程の北町車に似ていますね。北町車のような松は飾り付けていないので違いが解りました。
最後に米之座車「神主が宝船」に変わるとのことです。各山車のカラクリの実演を拝見し、面白かったですよ。
そして、各山車が一斉に回転する「車切り」の披露も行われました。あまりにも山車が大きいので、どの角度で撮影してみようと思っても、なかなか全山車を撮影するのは難しいです。
各山車がドンドン回転していきます。津島の「車切り」は、名古屋筒井町天王祭山車の「車切り」と比べると比較的ゆっくりと回転するのが特徴のようでした。
担ぎ手さんが威勢良く掛け声をかけながら回転する光景は、力強さとともに、とても優雅に感じました。
これだけの重量感たっぷりある山車を、傾けながらの「車切り」は大変だと感じます。
山車の中では写真のとおり囃子を奏でる皆さんが入っているので、一段と重いことでしょうね。それでも囃子の調子が狂わないように淡々と「車切り」が行われているのですから、担ぎ手皆さんはとても力持ちの方が担当されているのでしょう。大したものだと感心してしまう一瞬でした。
約３０分ほどで「車切り」披露は終了し、山車が写真のように勢揃いしました。見応えがありますね。
祭見物の方も段々と多くなって盛り上がってきました。市内の各地区で、山車の勢揃いが行われるとのことなので、この地を離れることにしました。
再び上街道に入って、先程歩いてきた道を戻ることにします。写真の家は、威風堂々とした建物、重厚感あふれる黒塗りの塀で立派なものでした。もっと紹介したい懐かしさを感じる家並みが続いていましたが、写真の量が膨大になってしまうので、またの機会に紹介してみたいと思います。
津島市観光交流センターを通り過ぎ、津島神社南鳥居に歩くと、鳥居前で１輌の山車を見かけました。
山車は南鳥居を通り神社境内へと進んでいきます。水郷も山車の後に付いて行くことにしました。
境内には２輌の山車が待機しています。その奥に山車は進んでいきました。
遠くに見えるのは神社東楼門、その前にある居森社に山車が揃いました。
再び資料を元にカラクリ人形の解説です。これは馬場町車「大黒打ち出の小槌が割れて唐子が出て遊ぶ」とのことです。
中之町車は「唐子の飛びつき」が特徴です。
中之町車は見てのとおり「唐子の文字書き」、今回は「秋」を書き込みました。
各山車がそれぞれカラクリの実演を行っていました。拝殿から山車の距離が短いのでなかなか撮影が難しかったです。見終えてその他地区の山車披露を見物しようと歩きましたが、既に勢揃いは終わり地区内を巡行しているようで発見できずに断念、再度観光交流センターへ戻ることにしました。
観光センター近くに先程ヨシヅヤ北テラスに集合していた山車が上街道を巡行中で、交差点で「車切り」を披露しているところでしたよ。
一帯は本町筋と云われる旧市街地、街道沿いに祭囃子が響いていました。
古き町並み中での山車巡行を見物することにします。なかなか見応えがありそうですね。後編へと続きます。
水郷楽人の塵芥録HP版（クリックするとHPにジャンプします）
こちらは水郷楽人の塵芥録HP版です。デザインなど一部修正しました。順次更新中です。よろしければご覧くださいね。。