久々に地元蟹江町めぐり編です。蟹江川に架かる記念橋から旧蟹江本町の川沿いを撮影してみました。水郷の里と云われるだけの風情が感じることができました。
先週ですが、快晴の青空が拡がっていたので、久々に蟹江町内を巡ってきました。まだ10月半ばのような陽気の一日ですが、11月も後半となり多分銀杏も黄葉で見頃となっているはずと考えました。まず最初に訪れたのは須成地区、写真左は蟹江山常楽寺龍照院の本堂です。この境内には樹齢400年を誇る町天然記念物に指定されている銀杏があります。山門を通り抜け庫裡前、国重要文化財に指定されている本尊十一面観音像が収蔵されている宝物殿を通り過ぎて銀杏を拝見することにしました。
辿り着いたところで唖然としましたよ。既に落葉して殆ど葉が樹木に残っていない状態です。(@_@)。。
巨木で周りに強風を遮るものも無い状態、先日の祖父江の銀杏でも紹介したように老樹ほど色付きが早いようなので、強風に晒されさっさと店じまいしたようです。( 一一)v。。
これにはガッカリ状態、引き返す途中に庫裡前の庭園に赤く染まったドウダンツツジがありました。
先程の銀杏にはガッカリしましたが、ドウダンツツジを撮影することにします。小さな葉ですが、赤く色づいています。
綺麗な赤ですね。鮮やかな赤色の葉を見物して少し心が晴れてきましたよ。
龍照院お隣の須成神社です。国重要無形民俗文化財に指定を受けている夏の大祭「須成祭」が執り行われることでも有名な神社、本殿もやはり国重要文化財に指定を受けている歴史由緒のある神社です。その境内やお隣の堤防にはあちこちに落葉した銀杏の葉がありました。
少し遠くから神社の杜を撮影してみることにします。緑の樹木に覆われている中に黄色く色づいた部分があります。
まだ若い樹木ですが数本の銀杏がありましたよ。こちらは今が見頃と言う状態で黄葉しています。葉のサイズも大きいですね。
若いですが、周囲を囲む木々に負けないように存在感を主張しているようです。これから年を経過するとともにもっと大きく育っていくことでしょうね。
先程紹介した龍照院銀杏を蟹江川堤防沿いから撮影してみました。約400年の樹齢を誇り、伝承では豊臣秀吉手植えの銀杏とされて地元では篤く尊崇されています。
須成地区から町中央部の源氏才勝地区に移動しました。この地区の鎮守の八幡社です。平治の乱に敗れた源義朝が東国に逃げる際に、この一帯に立ち寄って休息をとったことに因み、江戸時代に鎌倉の鶴岡八幡神宮から勧請された神社です。境内に銀杏がありちょうど見頃となっていました。
2004年12月4日からblogを始めてからこの銀杏の存在を知りました。この神社の銀杏はとても鮮やかさがあり綺麗で毎年拝見 することにしています。
快晴の青空によく黄色の葉色がマッチしています。
まだ樹齢が若いので葉も大きく、存在感があります。
そこから旧蟹江本町(現城)地区に移動しました。写真は蟹江神明社です。ここにも見事な銀杏があります。
ここの銀杏は龍照院と同じくらいの老樹ですが、風当たりの関係もあるのでしょうか、まだまだ多くの葉を付けていました。
この日の快晴状態の青空が一段と銀杏の黄色が輝いている感じで、今が一番の見頃のようでした。
神明社から蟹江川左岸堤防を移動すると見えてきたのが甘強酒造本社の建物が見えてきます。昭和13年に建設されたルネサンス様式の蟹江町最初の鉄筋コンクリート造りで、国の有形文化財に登録されている建物です。そのお隣にも銀杏があります。こちらはこれから色付いて行くようですね。
そこから移動し、冒頭でも紹介しました蟹江川に架かる記念橋から先程紹介した蟹江神明社や甘強酒造方面に向かって撮影してみました。江戸時代から蟹江川を通じて伊勢湾沿岸を結ぶ水運が盛んで、多くの商家や倉庫が立ち並んで栄えた歴史を誇る地区です。まだまだその時代の名残を感じる景観でした。
更に蟹江川沿いに南下すると舟入地区に入ります。舟入神明社境内にも蟹江町の天然記念物に指定されている銀杏の老木があります。樹形がそう大きく見えませんが、かつては高木でしたが、周りを民家に囲まれた地区にあり、老木で台風の強風などで倒壊の危険性が高いのでカットされて樹形も小さくなりました。こちらも約400年程の樹齢があるようです。横に堤防がある関係で、まだ黄葉は進んでいないようです。
昭和30年代半ばまで、この地点には蟹江漁港がありました。漁港から伊勢湾に出漁した漁師さんたちは港へ帰る際に、大きな樹形をした先程の銀杏を目印に帰港し、段々近くに銀杏が見えてくると無事漁港に帰ることができたと感じる方が多かったようですよ。伊勢湾台風後、名古屋防潮堤建設や臨海工業地帯造成のため漁場が消滅、漁協組合も解散するなどで蟹江漁港も無くなってしまいました。今は河川整備が進んで、かつての漁港周辺は「水辺スポット」という親水公園になっています。
最初は町内の銀杏を目的に町を巡ってみたのですが、やはり蟹江町一帯は水郷景観の豊かな地帯ですね。
ある地点から四方を撮影してみることにしました。こちらは北西、伊吹山方向です。
南西方向、遠くに見えるのは日光大橋、明治時代に東海道七里の渡しが廃止された後、名古屋熱田と弥冨市前ヶ須を結ぶため、新たに東海道として指定された通りが町内を走っています。昭和初期に現在の国道1号線が新設整備されるまで重要な役割を果たした通りです。
こちらは北東方向、肉眼では遥か遠くに御嶽山が見えるのですが、写真では良く解らない状態になってしまいました。
やや東方向に目を向けるとJR名古屋都心の高層ビルが見えています。こんな都心近くに田園風景が拡がっているのはまた不思議な感じがしてきます。
最初の西方向に戻りました。多度山を始めとする養老の山々が見えています。写真に一番右側は伊吹方向、これからドンドン寒くなると乾いた寒風「伊吹颪」が吹きこむ方向です。川沿いに続く桜並木は既に落葉しています。冬の訪れを感じる風景です。たまには地元を巡って季節感を感じることも良いですね。先程も紹介させていただきましたが、blogを始めて、明日でちょうど10周年となります。2004年12月4日so-net blog「水郷楽人の塵芥録」をスタート、2014年6月30日までソネブロで記事を更新してきましたが、残念ながらインターネット契約の変更にともない、それまでの記事は、ほとんどアメブロに移転させ前blogは消滅、新たにソネブロで7月から「水郷楽人の塵芥録Ⅱ」として再スタートさせました。新blogの方は、まだ半年にも達していませんが、過去blog同様、今後ともよろしくお付き合いいただきますようお願い申し上げます。
水郷楽人の塵芥録HP版(クリックするとHPにジャンプします)
こちらは水郷楽人の塵芥録HP版です。「水郷蟹江のまち歩き編」も順次更新中です。よろしければご覧くださいね。
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